米国株式市場=S&P半年ぶり高値、雇用統計堅調 景気失速懸念和らぐ

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。雇用統計が底堅かったことを受け、景気の失速懸念が和らいだ。S&P総合500種指数は半年ぶり高値を更新。連続での値上がり期間は7日と2017年10月以降で最長を更新した。
3月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が19万6000人増と、前月の17カ月ぶりの弱い伸びから加速した。温暖な気候を受け建設業などで雇用が増えた。
2週間前には長短金利が逆転するなど景気後退(リセッション)懸念が強まっていただけに、この日の統計は「景気後退懸念の払拭につながった」(モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント)。また連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢や米中通商協議への期待感も相場の下支えとなった。
S&P総合500種指数<.SPX>は昨年10月9日以来の高値。過去最高値まで1.3%に迫った。
トランプ大統領は4日、米中協議が合意にかなり近づいており、4週間以内に発表する可能性があると述べた。この日は、協議は順調に進捗しているが、合意できるかについては予断を持たないとした。
来週はJPモルガン・チェースなどが四半期決算を発表する。 S&P500企業の収益は2016年以来3年ぶりに前年比で減少する見通しだ。
原油価格の値上がりを好感しエネルギー株<.SPNY>が1.7%高。ハイテク株<.SPLRCT>も前日の下げから値を戻し0.4%高。個別銘柄では航空機大手ボーイングが1.0%安。UBSが目標株価を従来の525ドルから500ドルに引き下げた。エチオピア政府は4日、エチオピア航空のボーイング737MAX8型機の墜落事故に関する暫定報告書を発表。事故機の操縦士は機体が急降下して墜落する直前までボーイングが定めたマニュアル通りに操縦していたと強調した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.81対1の比率で上回った。ナスダックでは2.28対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は62億4000万株。直近20営業日の平均は73億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26424.99 +40.36 +0.15 26427.5 26487.5 26370.8 <.DJI>
6 7 2
前営業日終値 26384.63
ナスダック総合 7938.69 +46.91 +0.59 7914.51 7940.45 7909.14 <.IXIC>
前営業日終値 7891.78
S&P総合500種 2892.74 +13.35 +0.46 2884.16 2893.24 2882.99 <.SPX>
前営業日終値 2879.39
ダウ輸送株20種 10734.30 +45.90 +0.43 <.DJT>
ダウ公共株15種 780.29 +7.94 +1.03 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1477.65 +11.76 +0.80 <.SOX>
VIX指数 12.82 -0.76 -5.60 <.VIX>
S&P一般消費財 930.29 +5.80 +0.63 <.SPLRCD>
S&P素材 362.03 -0.18 -0.05 <.SPLRCM>
S&P工業 649.13 +1.91 +0.29 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 574.07 +1.56 +0.27 <.SPLRCS>
S&P金融 441.40 +0.39 +0.09 <.SPSY>
S&P不動産 226.47 +1.71 +0.76 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 500.45 +8.34 +1.69 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1065.28 +7.44 +0.70 <.SPXHC>
S&P通信サービス 162.33 +0.06 +0.04 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1332.22 +5.66 +0.43 <.SPLRCT>
S&P公益事業 294.70 +2.93 +1.00 <.SPLRCU>
NYSE出来高 8.16億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21875 + 85 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 21850 + 60 大阪比 <0#NIY:>

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