米CIA、ネットで「スパイ募集」 主な対象は18─35歳

米CIA、ネットで「スパイ募集」 主な対象は18─35歳
 米中央情報局(CIA)が初めて、オンラインストリーミングサービスを使った「スパイ」募集活動に乗り出す。6月22日に募集動画を公開した。写真は上院委員会の公聴会に出席したハスペル長官。2019年1月撮影(2019年 ロイター/Joshua Roberts)
[ワシントン 22日 ロイター] - 米中央情報局(CIA)が初めて、オンラインストリーミングサービスを使った「スパイ」募集活動に乗り出す。CIAは人材募集に向けて90秒・60秒・15秒の動画を制作、エンターテインメントやニュース、ライフスタイルに関する各種ストリーミングサービスに配信する。
CIAが22日に公開した動画では、CIAの職員がまず、「たった1つの海外情報ですべてが変わる」とスパイという職の魅力を訴え、「CIAでキャリアを始めよう」と呼び掛ける場面で終わっている。
CIAの報道官によると、オンラインでの募集活動は、新型コロナウイルスの感染防止策としてソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保が必要になる前から検討されていた。CIAはこれまで、求人フェアなど「伝統的な」手段を通じて採用を行ってきたが、報道官は「最高の人材を獲得するには伝統的手段だけに頼ることはできない」と話す。
報道官は、今回のリクルート動画の対象は18歳から35歳だが、あらゆる年齢層の人が検討される、としている。
英国のMI5やMI6など海外の情報機関では、「コネ」による採用が多いとされるが、一部はオンラインでの募集活動を開始している。

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