マイナス金利を解除した日銀のこれからの金融正常化が「ゆっくり」進められると市場が認識し、円安が進んでいる。急激な株安や金利急上昇を抑える効果がこの日銀の政策スタンスから期待できる一方、反射的効果として円安が進みやすいこともはっきりした。
- 経済日銀、政策修正へ春闘が決め手に 市場織り込みも安心感=3月会合意見
日銀が18―19日に開催した金融政策決定会合では、賃金と物価の好循環を確認する上で春闘の1次集計などが決め手となり政策修正に踏み切るべきだとの意見が出ていたことが明らかになった。日銀が事前に「マイナス金利解除後も緩和的な金融環境が続く」との情報発信を強め市場が織り込んだことで、政策修正を決定しても混乱は生じにくいとの読みも後押した。追加利上げについては、経済・物価情勢をみながら「ゆっくりと着実に」進めていくのが適切との意見があった。
- ワールド中国、豪州産ワイン関税を29日に撤廃 関係修復
中国商務省は28日、豪州産ワインに対する反ダンピング関税と補助金相殺関税を今月29日から撤廃すると発表した。3年間適用していた懲罰的な関税を解除する。
- マーケットアングル:女性が担うウクライナの新興IT企業、戦後復興の鍵に
ウクライナでの戦争が、成長する同国のテクノロジー業界で女性に主導権をもたらしつつあることが、複数の起業家や企業、投資家への取材で分かった。彼女たちはいま、戦争終結後の経済再建に役立つ可能性のある経験や人脈を国外で構築しているという。
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日東電工は28日の取締役会で、縮減を進めてきた政策保有株式について売却完了を確認したと発表した。今後、資本・業務提携などを目的とする株式を除き、政策保有株を保有しない「ゼロ方針」を策定したとしている。