中国・香港株式市場・大引け=中国反発、当局の企業支援方針を好感

    [上海 19日 ロイター] - 
 中国                   終値     前日比        %      始値        高値        安値
 上海総合指数<.SSEC  2,550.46  + 64.0466    + 2.58  2,460.08  2,553.3867  2,449.1970
 >                         52                            08                         
 前営業日終値        2,486.41                                                       
                           86                                             
 CSI300指数<.  3,134.94   + 90.554    + 2.97  3,017.74  3,137.748   3,009.498 
 CSI300>                    6                             9               
 前営業日終値        3,044.39                                                       
                            2                                             
        
    中国株式市場は反発して引けた。第3・四半期の中国の国内総生産(GDP)は20
09年以来の低い伸びとなったが、規制当局が市場沈静化に向けた対策や、資金繰りの悪
化した企業を支援する方針を示したことが好感された。
    上海総合指数       終値は64.0466ポイント(2.58%)高の2550.
4652。
    上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数
         終値は90.554ポイント(2.97%)高の3134.946。
    中国株は今月約10%下落。米長期金利の上昇や中国経済に対する懸念を背景に、海
外投資家や国内の機関投資家が売りを出した。
    Shanghai Tongshengtonghui Asset ManagementのJosh Sheng最高運用責任者は「GD
P統計は、中国経済が低迷しているという市場の見方を裏付ける内容だった。当局は市場
心理の改善に向けて多大な努力をしている」と指摘。「株価が近く急伸するというのは必
ずも正しくないが、下落リスクは限られている」と述べた。
    
    中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は19日、最近の中国株式相場の変動は主に投
資家心理が影響しており、株価水準は堅調な国内経済のファンダメンタルズと一致してい
ないとの見解を明らかにした。総裁は、金融機関の資金調達を巡る問題を緩和し、市中銀
行による民間企業への融資拡大を促すために的を絞った政策を打ち出す考えを示した。[n
T9N1SK027]
    また、中国証券監督管理委員会(証監会)の劉士余主席は19日、国内株式市場を支
援する一連の措置を発表した。上場企業が直面する流動性の問題についてファンドが解決
を支援することを奨励するほか、自社株買いなどを支援する方針。
    プライベートエクイティ(PE)ファンドによる上場企業の株式取得を奨励するとと
もに、企業の合併・買収(M&A)の承認を加速する方針も明らかにした。
    非公開企業についても措置を講じるとし、中小企業による高利回り債などの発行を支
援するほか、資産運用会社に非公開企業の株式や債券に投資するファンド立ち上げを促す
意向を示した。
    海通証券のアナリスト、Zhang Qi氏は「非常に割安感が出ている。過去の弱気相場の
局面と比べても割安だ。下げ渋るのは理にかなっている」との見方を示した。
    同氏は、当局の発表が好感されているが、完全な信頼回復にはあと数回の支援表明が
必要になるかもしれないとの見方も示した。
    人民元は対ドルで小幅上昇。週間ベースでは下落となる見通し。
    

    
 (ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
 
 

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