日産、ゴーン会長の解任を全会一致で決定=臨時取締役会

日産がゴーン会長解任、全会一致で決定
 11月22日、日産自動車は臨時取締役会を開き、代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者の会長と代表取締役の解職を決議した。代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者の代表取締役解職も決議した。写真は福島県のいわき工場で話すゴーン氏。2016年4月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)
[東京/横浜市 22日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は22日に開いた臨時取締役会で、代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者の会長と代表取締役の解職を決議したと発表した。また、グレッグ・ケリー容疑者の代表取締役の解職も決議した。決議は全会一致だった。
日産は、社内調査の結果、ゴーン容疑者主導による重大な不正行為を確認したため、今回の解職を決議したと指摘。
具体的には、1)長年にわたり、開示される自らの報酬を少なくするために、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していた、2)目的を偽って、私的に日産の投資資金を支出した、3)私的な目的で日産の経費を支出した──という不正行為があったとした。
また、ケリー容疑者も今回の事件で首謀と判断されると説明している。
次期会長については、社外取締役の豊田正和氏、井原慶子氏、ジャンバプティステ・ドゥザン氏の3人で構成する委員会(委員長:豊田氏)が現取締役の中から候補を提案することも公表した。
さらに、ルノーとのアライアンス・パートナーシップは不変であることを確認したほか、ガバナンス体制や報酬に関する第三者委員会の設置も検討する。同委員会の設置については前述の社外取締役3人が検討を進める。
*内容を追加しました。

田巻一彦、白木真紀

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