原油先物が下落、中国のゼロコロナ堅持姿勢を嫌気

原油先物が下落、中国のゼロコロナ堅持姿勢を嫌気
 11月7日、アジア時間序盤の原油先物価格は2%以上下落した。仏ラベラの石油精製施設で3月撮影(2022年 ロイター/Benoit Tessier)
[シンガポール 7日 ロイター] - 7日アジア時間序盤の原油先物価格は2%以上下落した。中国当局が週末に厳格な新型コロナウイルス封じ込め策を再確認し、世界最大の原油輸入国での石油需要回復を巡る期待がしぼんだ。
2336GMT(日本時間午前8時36分)時点で、北海ブレント先物は1.58ドル(1.6%)安の1バレル=96.99ドル。一時は96.50ドルまで値を下げた。
米WTI先物は1.77ドル(1.9%)安の90.84ドル。こちらも一時は90.40ドルまで下落した。
CMCマーケッツのアナリスト、ティナ・テン氏は「中国当局がゼロコロナ政策を堅持すると宣言する一方で、中国では感染者が増加し、さらなる制限措置が取られる可能性があり、需要見通しに暗雲となった」と述べた。ドル上昇も原油価格の重荷になっているという。
中国国家衛生健康委員会は6日、コロナ新規市中感染者が5日に4420人と前日の3659人から増加し、5月6日以来最多となったと発表した。
保健当局は5日の記者会見で、厳格に感染を抑止する「ダイナミックゼロコロナ」政策を堅持すると改めて表明した。

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