ウクライナ大統領、ロシア軍のエネルギーインフラ攻撃拡大を警告

ウクライナ大統領、ロシア軍のエネルギーインフラ攻撃拡大を警告
ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ロシア軍によるエネルギーインフラへの攻撃が拡大する可能性について警告した。写真は11月6日、キーウで撮影(2022年 ロイター/Murad Sezer)
[キーウ/ワシントン 6日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ロシア軍によるエネルギーインフラへの攻撃が拡大する可能性について警告した。首都キーウ(キエフ)への電力供給が脅かされる中、当局は住民に市外への退避を勧めた。
ゼレンスキー氏は450万人以上の市民が既に、電力を失ったと述べた。
一方、米政府はウクライナ政府に対し、ロシアとの交渉に前向きな姿勢を見せるよう非公式に働きかけている。米紙ワシントン・ポストが関係筋の話として報じた。
ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は先にツイッターへの投稿で、ロシア軍のエネルギーインフラ攻撃に対し、防空システムの使用やインフラ保護、消費の最適化を通じて「立ち向かう」と表明した。
ただ、キーウのクリチコ市長はテレビのインタビューで、市全体で電力と水の供給が途絶える最悪事態も想定するよう市民に求め、市外の親族・友人宅に身を寄せることも考えるよう促した。
ウクライナ軍が反攻を続ける南部ヘルソン州のヤヌシェビッチ知事は、ロシア軍が約1.5キロメートルにわたる送電線を破壊し、ベリスラフ市への電力供給が途絶えたと明らかにした。
ロシアの通信社は6日、へルソン州のロシア占領下にあるノバカホフカダムが、ウクライナ軍による砲撃で損傷したと伝えた。

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