ロシア国防省、ウクライナ東部で甚大な損失との報告を否定

ロシア国防省、ウクライナ東部で甚大な損失との報告を否定
ロシア国防省は7日、ロシア海軍の歩兵部隊がウクライナ東部で甚大な損失を被ったと報告する公開書簡について、内容を否定すると同時に、ロシア軍は逆に進撃したと表明した。9月10日撮影(2022年 ロイター/Shamil Zhumatov)
[ロンドン 7日 ロイター] - ロシア国防省は7日、ロシア海軍の歩兵部隊がウクライナ東部で甚大な損失を被ったと報告する公開書簡について、内容を否定すると同時に、ロシア軍は逆に進撃したと表明した。
公開書簡はロシアの太平洋艦隊第155海兵旅団が極東沿海地方のオレグ・コジェミャコ知事に宛てたもので、軍事ブログ「グレーゾーン」が内容を公表。ドネツクの南西でウクライナ軍に対する「理解しがたい」攻撃に投入されたとし、「『偉大な指揮官』による『用意周到な』攻撃計画の結果、4日間で300人の死傷者が出たほか、装備の半分が失われた」と指摘。指揮官を名指しした上で、自身のキャリアアップにしか興味がなく、部下を「肉」のように扱うと非難した。
これについて国防省は声明で、多くの人命と装備が失われたとの主張を否定。旅団の指揮官が無能だったとの主張も明確に否定し、「10日間で海兵隊はウクライナ軍の防衛域内に5キロメートル以上前進した」と表明した。
一部のロシアの軍事ブロガーはソーシャルメディア上で50万人を超えるフォロワーを持ち、9月にウクライナ軍に北東部の大部分を奪還されて以降、ロシア軍の指揮官に対する批判を強めている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab