ベラルーシ、ロシア戦術核兵器の搬入開始 「原爆の3倍の威力」
[14日 ロイター] - ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアから戦術核兵器の搬入が始まった明らかにした。その一部は、1945年に米国が広島と長崎に落とした原子爆弾の3倍の威力があると述べた。
ロシアが国外に戦術核兵器を配備するのはソ連崩壊後で初めて。米国とその同盟国は、ウクライナ戦争での核兵器の使用を警戒している。
ルカシェンコ氏は13日夜に放映されたロシア国営テレビ局とのインタビューで「ロシアからミサイルと爆弾を受け取った」とした上で「広島と長崎に投下された爆弾の3倍以上の威力がある」と語った。
ベラルーシにはソ連時代から残る多数の核貯蔵施設があり、そのうち5、6カ所を修復したという。
また、ロシアが兵器を管理しているために必要と感じた場合でも迅速に使用できないのではないかとの見方を否定。プーチン氏とは「いつでも」互いに電話を取ることができると述べた。
ルカシェンコ氏はロシアのプーチン大統領の盟友。核配備は潜在的な侵略者に対する抑止力として機能すると述べている。
プーチン大統領は3月、ベラルーシに戦術核兵器を配備すると発表した。
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