中国各地でコロナ感染者が急増、都市封鎖リスク高まる

中国各地でコロナ感染者が急増、都市封鎖リスク高まる
 11月8日、中国の複数都市で新型コロナウイルス感染者が急増しており、世界の製造業の中心地である広州では上海が実施したような全面的なロックダウン(都市封鎖)を回避できるか試される事態となっている。写真は封鎖された住宅地の門。北京で7日撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 8日 ロイター] - 中国の複数都市で新型コロナウイルス感染者が急増しており、世界の製造業の中心地である広州では上海が実施したような全面的なロックダウン(都市封鎖)を回避できるか試される事態となっている。
保健当局によると、国内全体で7日に確認された新規市中感染者は7475人で、前日の5496人から増加し5月1日以来最多となった。
南部・広東省の省都である広州では7日に2377人の新規感染者が報告された。前日は1971人だった。2週間前の2桁台から急増しており、これまでで最も深刻な事態となっている。
中心部の海珠地区を含む多くの地区ではさまざまなレベルの規制が導入されているが、これまでのところ今年に入り上海で実施されたような全面的なロックダウンには至っていない。
広東省の珠海では8日、国内最大の航空ショーが開幕したが、感染対策のため参加者や代表者らの入場を急きょ制限した。
中部・河南省の省都である鄭州では新規感染者が7日に733人報告され、前日から2倍以上に増加した。同市には米アップルのサプライヤー、フォックスコンの主要生産拠点がある。
首都北京の新規感染者は64人。広州や鄭州に比べれば小幅な増加だが、多くの住民が新たに検査を受け、さらに多くの建物や地区が封鎖された。
南西部の重慶市では新たに281人の感染者が報告された。前日は120人だった。
野村は7日付のリポートで「過去1週間でロックダウンは全国で急速に悪化した。当社の中国ロックダウン指数は国内総生産(GDP)の12.2%と10月31日の9.5%から上昇した」と指摘した。
「中国政府は数週間以内に新型コロナ対策の一部を微調整する可能性があるが、地方当局による『ゼロコロナ』政策の強化がそうした微調整を上回るだろう」との見方を示した。
南西部の重慶では新たに281人の感染者が報告され、前日の120人から2倍以上に増えた。
重慶市当局は少なくとも4つの地区で新たな規制を導入し、一部のカラオケ店、ダンスホール、娯楽施設を閉鎖した。当局者は「複雑で深刻」な状況との認識を示した。
内モンゴル自治区のフフホト市では1760人の感染者が確認され、前日の1013人を上回った。

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