円買い介入、9月22日以外は実施せず=7―9月期為替介入実績

円買い介入、9月22日以外は実施せず=7―9月期為替介入実績
 財務省は2022年7―9月期外国為替平衡操作(為替介入)の日次ベースの実施状況を11月8日、発表した。すでに公表している9月22日以外では円買い介入を実施しておらず、9月末までは覆面介入を実施していないことが統計上、確定した。9月22日撮影(2022年 ロイター/Florence Lo)
[東京 8日 ロイター] - 財務省は8日、2022年7―9月期外国為替平衡操作(為替介入)の日次ベースの実施状況を発表した。すでに公表している9月22日以外では円買い介入を実施しておらず、9月末までは覆面介入を実施していないことが統計上、確定した。
同省は8月30日から9月28日の為替介入実績が2兆8382億円だったと9月30日に発表していた。今回公表したのは四半期ごとに遡って介入した日や金額がより詳しく反映されるデータで、9月22日以外に為替介入の実績はなかった。
10月以降は、為替介入に踏み切っても直後に実施有無を公表しない「覆面介入」を続けており、財務省が10月31日に発表した9月29日から10月27日の為替介入実績は6兆3499億円だった。
10月以降いつ介入したかや、その日の介入額は3カ月後に予定する同統計で判明する。10月は21日と24日に、それぞれ為替介入したとの観測がある。
同時に発表した10月末の外貨準備高は1兆1945億6800万ドルとなり、先月末に比べて434億8800万ドル減少した。
覆面介入に加え、米国債利回りの上昇で外国証券の残高が目減りした。一方、ユーロ高/ドル安となったことや債券の利息収入が上昇要因となり、減少幅は、最大だった9月に続く過去2番目にとどまった。
外貨預金は9月末残高から増え、10月末は1370億1700万ドルとなった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab