テスラのビットコイン投資、事前投稿の人物が「作り話」と撤回

テスラのビットコイン投資、社員名乗る人物が1月に投稿 米掲示板
米オンライン掲示板サービス「レディット」に1月、米電気自動車(EV)メーカー大手テスラの内部関係者を名乗る人物が、同社による暗号資産(仮想通貨)ビットコイン投資について投稿していたことが分かった。写真はイメージ。9日撮影(2021年 ロイター/DADO RUVIC)
[9日 ロイター] - 米オンライン掲示板サービス「レディット」に1月、米電気自動車(EV)メーカー大手テスラの内部関係者を名乗る人物が、同社による暗号資産(仮想通貨)ビットコイン投資について投稿していたことが分かった。
この人物は9日、自身が1月に投稿した内容は作り話だったと明らかにした。
テスラは8日、ビットコインに約15億ドル投資したと発表。これを受けてビットコインは急伸し、最高値を更新した。
関係者とする人物は1月2日、「私はカリフォルニア州のテスラ研究開発部門に勤めるソフトウェア開発者。当社は過去72時間に平均価格3万3142ドルで24701BTCを購入した」と投稿。さらに、「報道されれば、どうなるか分からないが、価格はもっと暴騰するだろう」と言及した。(here
この人物は8日に再び掲示板を訪れ、「そう言ったでしょ。最初は笑われ、否定されたけど」と書き込んだ。
ロイターは、この投稿者の身元や、当初の投稿およびその後の主張が事実か確認できておらず、テスラからもコメントを得られていない。
この人物は9日遅く、米紙ニューヨーク・ポストに対し、1月の投稿はいたずらだったと述べた。
「私はドイツの若者だ。先月この投稿をしたときは麻薬を使用していた」とし、「イーロン(マスク氏)がビットコインを買うとひらめいて、書き込みをした」と語ったという。
この人物はロイターに対し、ニューヨーク・ポストの記事に書かれている情報は正しいと述べた。
テスラは1月にビットコインの購入を開始したとしており、ニューヨーク・ポストはこの点について、レディットの投稿に基づけばテスラは12月末に購入を開始していなければつじつまが合わないと指摘した。

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