岸田文雄首相は28日、2024年度予算の成立を受けた記者会見で、日銀の金融政策について「緩和的な金融環境が維持されることは適切」との認識を示すとともに、「デフレ完全脱却のための最大の正念場に当たって政府と日銀は緊密な連携を堅持していく」と語った。
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ドル円は3月27日の東京市場で、一時151円97銭の高値を付けた。2022年に付けた151円95銭の高値を上回り、1990年以来34年ぶりの水準となる。
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マイナス金利を解除した日銀のこれからの金融正常化が「ゆっくり」進められると市場が認識し、円安が進んでいる。急激な株安や金利急上昇を抑える効果がこの日銀の政策スタンスから期待できる一方、反射的効果として円安が進みやすいこともはっきりした。