JT、インドネシアのたばこ会社を745億円で買収 東南アジア強化

JT、インドネシアのたばこ会社を745億円で買収 東南アジア強化
 8月4日、JTは、インドネシアのクレテックたばこ事業を展開するPT.Karyadibya Mahardhika(KDM社)と、同社製品の流通・販売を行うPT.Surya Mustika Nusantara(SMN グループ)の全株式を取得することで合意したと発表した。写真は都内で昨年5月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 4日 ロイター] - JT <2914.T>は4日、インドネシアのクレテックたばこ事業を展開するPT.Karyadibya Mahardhika(KDM社)と、同社製品の流通・販売を行うPT.Surya Mustika Nusantara(SMN グループ)の全株式を取得することで合意したと発表した。買収金額は6億7700万ドル(約745億円)。純有利子負債を含めると10億ドル(約1100億円)。買収資金は、手元資金と借入により充当することを予定している。買収は、2017年12月期の第4四半期に完了する予定。
JTの岩井睦雄副社長・たばこ事業本部長はリリースの中で「成長する東南アジアにおける初の大型買収案件であり、同地域でさらなる事業基盤を獲得する絶好の機会」と述べている。
JTによると、インドネシアの紙巻きたばこ市場は2850億本(2016年)で、世界第2位。年率2―2.5%成長している。たばこ葉にクローブを混ぜた「クレテックたばこ」が市場の94%を占めている。
同市場でKDM社のシェアは2.2%。ジャワ島における9つの製造施設でクレテックたばこを製造している。2016年の税込売上高は約560億円。

清水律子

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