北朝鮮や米韓は緊張緩和参画を、中ロが呼び掛け

北朝鮮や米韓は緊張緩和参画を、中ロが呼び掛け
 7月4日、ロシアと中国は緊張緩和への参画を北朝鮮、韓国、米国に呼び掛けた。写真はロシアのプーチン大統領(右)と中国の習近平国家主席。モスクワで同日撮影(2017年 ロイター/Sergei Karpukhin)
[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアと中国は4日、中国が策定した北朝鮮のミサイル開発を巡る緊張緩和に向けた計画に参画するよう、北朝鮮、韓国、米国に対し呼び掛ける共同声明を発表した。
同計画の下では、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの開発プログラムを停止する見返りに米韓は大規模合同演習を中止。これにより多国間協議の再開を目指す。
中国とロシアは共同声明で、「該当地域での状況は両国の国益に影響を及ぼす。朝鮮半島の複雑な問題を解決に導くため、ロシアと中国は緊密に連携する」とした。
ロシアと中国はまた、米国に対し韓国での新型迎撃ミサイル(THAAD)システム配備を直ちに停止するよう要請。米国は北朝鮮問題を論拠としてアジア地域での軍拡を行っており、これにより地域の戦略的な勢力均衡が乱されているとし、「ロシアと中国はTHAAD配備に反対する。関連各国に対し 配備の即時停止を呼び掛ける」とした。
北朝鮮は4日、国営放送を通じ大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表。専門家は通常の角度で発射すれば米アラスカ州に届く可能性があると指摘している。

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