メキシコとの国境、完全に壁で囲う必要ない可能性=トランプ大統領

メキシコとの国境、完全に壁で囲う必要ない可能性=トランプ大統領
 7月13日、トランプ米大統領は、メキシコとの国境に壁を建設する計画について、自然の障壁が存在しているため、国境沿いすべてに張り巡らせる必要はない可能性があると指摘した。写真はハンブルクで8日撮影(2017年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[パリ 13日 ロイター] - トランプ米大統領は、メキシコとの国境に壁を建設する計画について、自然の障壁が存在しているため、国境沿いすべてに張り巡らせる必要はない可能性があると指摘した。ホワイトハウスが発言内容を明らかにした。
大統領はワシントンからパリに向かう大統領専用機「エアフォースワン」の機中で記者団に対し、国境周辺には山地や流れが激しい川、人里離れた地域があると説明。それでも、約2000マイル(3200キロ)の国境沿いで「700─900マイル(の壁)が必要」と述べた。
また、国境警備隊などが危険を察知できるように、壁を通してメキシコ側が見えるようにすることが重要とした。
トランプ氏の公約である壁建設には200億ドル以上の費用が必要との試算があるが、これまで議会に承認を求めた予算は16億ドルにとどまっている。
メキシコとの国境沿いにはすでに600マイル(965キロ)にわたり柵や壁などの障壁が設けられている。

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