米金融・債券市場=利回り低下、ややハト派的なFOMC声明受け
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時48分 102*04.50 2.8922% 柄) 前営業日終 101*25.00 2.9100% 値 10年債(指標銘柄 15時48分 100*24.50 2.2872% ) 前営業日終 100*13.50 2.3260% 値 5年債(指標銘柄 15時47分 99*20.25 1.8282% ) 前営業日終 99*11.75 1.8850% 値 2年債(指標銘柄 15時37分 100*01.00 1.3591% ) 前営業日終 99*30.38 1.3900% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月 153*05.00 152*20.00 限 Tノート先物9月 126*00.50 125*18.50 限 米金融・債券市場では、国債利回りが低下した。米東部時間午後2時に公表された米 連邦公開市場委員会(FOMC)声明は、バランスシートの縮小に「比較的早期に」着手 するとし、インフレ率に関してはややハト派的な見方を示した。 インフレ率を巡っては、総合および基調インフレ率はいずれも低下しており、物価動 向を「注視する」と指摘した。 BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は、声明 は「非常にバランスが取れている」と指摘する。「インフレの弱さを認めた点はハト派的 である一方、比較的早期にバランスシートの縮小を開始する構えを示し、中銀の引き締め 路線に備えるよう引き続き市場に促した」と述べる。 アナリストや市場関係者の間では、FRBが次回9月の会合でバランスシート縮小開 始を発表するとの見方が支配的となっている。 CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物は 現在、12月利上げの確率を50%織り込む水準で、声明公表前の52%から後退した。 終盤の取引で、米10年債は11/32高。利回りは2.33%から2 .29%に低下した。 米財務省が実施した340億ドルの5年債入札は堅調な需要を集め、外国中銀など間 接入札者の落札比率が7カ月ぶりの高水準となった。27日には280億ドルの7年債入 札が行われる。 1カ月物短期証券(Tビル)利回りは1%の節目を上抜けた。1%を上回 る水準で取引を終えれば、米リーマン・ブラザーズの経営破綻前後に利回りが総じて跳ね 上がっていた時期以来となる。 3カ月物Tビルも1.14%と、高止まりしている。前日には2008年 10月以来の水準となる1.20%に上昇していた。 背景には、議会が連邦債務上限の引き上げで合意に至らず、返済が滞るとの懸念があ る。 <ドル・スワップ・スプレッド> LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 24.00 (+0.25) U.S. 3-year dollar swap spread 20.75 (+1.50) U.S. 5-year dollar swap spread 7.50 (+1.00) U.S. 10-year dollar swap spread -3.75 (+0.50) U.S. 30-year dollar swap spread -33.00 (-0.50) (い)
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