メイ英首相と地域政党の閣外協力交渉、想定通り進まず=関係筋

メイ英首相と地域政党の閣外協力交渉、想定通り進まず=関係筋
 6月20日、メイ英首相(写真)が政権維持に向け、閣外協力を求めている北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)との交渉は停滞しているもようだ。DUP筋が20日、協議は想定通りに進んでいないと明らかにした。写真は18日ソンニングで撮影(2017年 ロイター/Kevin Coombs)
[ロンドン 20日 ロイター] - メイ英首相が政権維持に向け、閣外協力を求めている北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)との交渉は停滞しているもようだ。DUP筋が20日、協議は想定通りに進んでいないと明らかにした。
メイ氏が率いる与党・保守党とDUPは国内問題や欧州連合(EU)離脱交渉を巡り、おおむね意見が一致しているが、交渉は2週間近く長引いており、政治的な不透明感が増大している。
DUP筋は「DUPの支援が当然のように見なされることはできない。交渉はわれわれの想定通りに進展していない」とし、メイ政権は協議に一段と注力すべきだと述べた。
エリザベス女王は21日、議会でメイ氏が率いる新政権の施政方針を演説する。演説の内容はその後、採決にかけられるため、政権に対する事実上の信任投票となる。採決までにDUPの協力を取り付けられなければ、メイ氏の政権発足への取り組みは時間切れとなる公算が大きい。

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