米政府、カタールとアラブ4カ国との対立激化を懸念=国務省

米政府、カタールとアラブ4カ国との対立激化を懸念=国務省
 7月6日、米国務省は、米国は中東カタールと他のアラブ4カ国との対立が長期化あるいは激化する可能性について懸念を強めていると表明した。写真はティラーソン国務長官。ワシントンで6月撮影(2017年 ロイター/Yuri Gripas)
[ワシントン 6日 ロイター] - 米国務省は6日、米国は中東カタールと他のアラブ4カ国との対立が長期化あるいは激化する可能性について懸念を強めていると表明した。
また、ティラーソン国務長官が10日のクウェート訪問を計画していると明らかにした。クウェートは、カタールと6月初めに断交したサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの4カ国とカタールの仲介役を務めている。
国務省報道官は会見で「われわれは引き続き、カタールと湾岸協力会議(GCC)諸国との関係を非常に懸念している。対立がこう着状態にあることへの懸念を強めている。対立は数カ月長引く可能性があり、激化する恐れすらある」と語った。
これとは別に、米国のマティス国防長官は6日、カタールのアティーヤ国防担当相と電話で協議し、緊張緩和の重要性について話し合った。国防総省によると、会談では両国の安全保障分野での戦略的な提携が確認された。また、マティス長官は、米国が主導する過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でカタールが果たす役割の重要性を強調した。

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