欧州の重要インフラ情報網、海外ハッカーの攻撃対象に=情報筋

欧州の重要インフラ情報網、海外ハッカーの攻撃対象に=情報筋
 7月10日、欧州各国の重要なインフラシステムと接続する情報ネットワークに対し、ハッカーが繰り返しサイバー攻撃を仕掛けようとしていることが、欧州の当局者や元当局者の話で分かった。イメージ写真、5月撮影(2017年 ロイター/Kacper Pempel)
[ロンドン 10日 ロイター] - 欧州各国の重要なインフラシステムと接続する情報ネットワークに対し、ハッカーが繰り返しサイバー攻撃を仕掛けようとしていることが、欧州の当局者や元当局者の話で分かった。
9日付の米紙ワシントン・ポストは、ロシア政府のハッカーが原子力発電など米エネルギー企業のシステムにサイバー攻撃を仕掛けていると報道。複数の情報筋によると、欧州のケースもこれに類似しているという。
英国の元治安当局者は、ロシア政府のハッカーが英国の主要なインフラシステムに侵入しようとしているのは「揺るぎない真実だ」と指摘した。
欧州のある治安筋によると、英当局はこうしたハッキングについて他の政府と定期的に連絡を取り合っているという。英当局は自国や欧州内でのサイバー攻撃の事例や政府などが取り得る対策についてコメントを拒否した。
ワシントン・ポストは、米インフラ関連システムへのロシアによるハッキングの試みについて、ネットワークを「値踏み」するのが目的のようだと伝えている。

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