情報BOX:イエレン米FRB議長証言の主な発言

情報BOX:イエレン米FRB議長証言の主な発言
 7月12日、イエレン米連邦準備理事会議長が下院金融サービス委員会で行った証言の主な発言は以下の通り。米議会で撮影(2017年 ロイター/Aaron P. Bernstein)
[12日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が下院金融サービス委員会で行った証言の主な発言は以下の通り。
・2%のインフレ目標達成に注力。
・インフレ目標2%を引き上げることは「討議の議題ではない」。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、国債のみで構成されるポートフォリオに戻す意志を明確にしている。 
・自身の知る限りでは、FRBは地方債や学生ローン関連債務を購入することを討議していない。
・インフレ率が目標の2%を持続的に下回り推移するリスクを認識している。
・インフレ指標が過去数カ月、著しく低水準にとどまっていることをFRBは確認している。
・一時的要因がインフレの上昇を抑制しているもよう。
・米インフレ率が今後数年で2%に上昇する軌道に乗っていないとの判断は時期尚早。
・より大口の定期預金(CD)金利に一部上昇の動き見られる。
・短期金利の上昇に伴い、各銀行は預金を巡る競争から預金金利を引き上げる見通し。
・人口の高齢化が労働参加率への下押し圧力となっている。
・現在の税制や歳出めぐる決定を踏まえると、債務は持続不可能。
・バランスシートの正常化「比較的近く」開始する必要があると考えている。
・任期全うしたい、続投について考えをめぐらしたことはない。
・資産価格は上昇、借り入れに大幅な増加見られず。
・銀行システムには十分な資本があり、力強く、耐性がある。
・規制の重しを巡る問題について緊密に検証する。
・米企業は現金を保有しているが、FRBが期待しているほど投資していない。
・中立金利のニューノーマル、多少低いように見える。
・FRB、労働市場と賃金の関連性が弱まっていると認識。
・労働市場のすべてのグループが等しく堅調な訳ではない。
・FRB監査法案に強く反対。
・FRBの政策決定に政治的干渉を許すような変更を懸念。
・バランスシートは2022年までに通常水準に戻る可能性。
・バランスシートの正常化開始が円滑に進むと想定しており、そう望む。
・FRBが掲げるインフレ率2%の目標を踏まえると、賃金の伸びは幾分低いようにみえる。
・生産性の伸びの低迷が賃金の伸びを抑制している可能性。
・自動車販売がピークから減少したとしても、雇用の伸びを支える消費者需要は存在。
・資産のバリュエーションに関して見解は示さないとしながらも、歴史的なレンジの上限にあると指摘。
・現在の資産バリュエーションの巻き戻しによる金融安定へのリスクは緩やか。
*内容と写真を追加します。

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