シリア刑務所に火葬場、大量処刑の隠ぺいが狙いと米国務省
[ワシントン 15日 ロイター] - 米国務省は15日、シリアのアサド政権が首都ダマスカス郊外にある軍の刑務所内に、大規模な火葬場を建設したとの見方を明らかにした。刑務所内で日常的に行われている大量処刑を隠ぺいする狙いがあるとみている。
国務省によると火葬場とみられる建造物は、首都郊外にあるサイドナヤ刑務所の一部を改築して造られたという。
記者会見したジョーンズ国務次官補代行は、火葬場だとする建造物の衛星写真を示し、刑務所で行われている処刑の証拠を隠ぺいするのが目的との見方を示した。
国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは今年2月、サイドナヤ刑務所で毎週20―50人が絞首刑に処され、内戦が本格化してからの4年間で最大約1万3000人もの人が処刑されたとの報告書を発表した。
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