米グーグル、ユーチューブの過激派コンテンツ排除で取り組み強化

米グーグル、ユーチューブの過激派コンテンツ排除で取り組み強化
 6月18日、グーグルは、運営する動画サイト「ユーチューブ」に掲載されたテロ関連あるいは過激派のコンテンツを特定、排除する取り組みを強化すると発表した。ロサンゼルスで2015年撮影(2017年 ロイター/Lucy Nicholson)
[18日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは18日、運営する動画サイト「ユーチューブ」に掲載されたテロ関連あるいは過激派のコンテンツを特定、排除する取り組みを強化すると発表した。
具体的には、至上主義的あるいは扇動的な宗教関連の動画について、会社方針に明確に違反しなくとも警告を発し、広告主やユーザーへの推薦を控えるなどする。
また、過激派の掲載した動画を特定するためにエンジニアを増員し、さらなる技術を導入するとともに、そのようなコンテンツを迅速に排除するための専門家の訓練を実施する。
グーグルのケント・ウォーカー法務顧問はブログで「当社や他の各社はこれまで何年も会社方針に違反するコンテンツの特定と排除に取り組んできたが、われわれの業界はさらなる取り組みが必要であることを認めるべき時に来ているというのが現実だ」と指摘した。
同社は過激派によるリクルート活動に使われる可能性があるコンテンツを特定するため、反過激派グループとの協力を拡大するほか、ネット上のターゲティング広告を通じて過激派組織「イスラム国」にリクルートされる可能性のあるユーザーに反テロ動画を推薦することで入会を考え直すよう促す。

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