北朝鮮のミサイル、新型の弾道ミサイルだった可能性=菅官房長官

北朝鮮のミサイル、新型の弾道ミサイルだった可能性=菅官房長官
 5月15日、菅義偉官房長官は午前の会見で、14日朝に発射された北朝鮮の弾道ミサイルについて、新型の弾道ミサイルであった可能性が考えられる、との認識を示した。写真は都内で14日撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 15日 ロイター] - 菅義偉官房長官は15日午前の会見で、14日朝に発射された北朝鮮の弾道ミサイルについて、新型の弾道ミサイルであった可能性が考えられる、との認識を示した。
菅官房長官は発射されたミサイルについて「30分程度飛翔(ひしょう)し、2000キロメートルを超す高度に達したと推定される」と指摘。政府として「総合的、専門的な分析を慎重に行っている」と述べた。
北朝鮮のミサイル技術に関しては「弾道ミサイル発射を繰り返し行っており、核・ミサイル開発のための活動を継続して行っている。一定の技術の進展は得ているのだろうと思っている」と分析した。
政府の対応については「いかなる事態にあっても国民の生命と財産をしっかり守るという姿勢のもとに日米、日米韓の連携を緊密に、現時点においても行っている」と強調。「高度な監視体制を維持し、緊張感をもって万全の態勢で臨んでいる」と語った。
また、「国連の舞台のなかで中国、ロシアをはじめ北朝鮮に影響力のある国と外交的に連携しながら、その暴発を食い止めていきたい」との考えを示した。「(北朝鮮との)対話のための対話は控えるべきだ。物事が進展する状況を作り出すことが極めて大事だ」と語った。
世界各国で行われたサイバー攻撃の日本への影響や被害については、昨日もきょうも報告を受けているとしたうえで、「懸念するようなことはないと思っている」と述べた。
*内容を追加しました。

石田仁志

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