加計学園の獣医学部新設、行政がゆがめられた事実ない=官房長官

加計学園の獣医学部新設、行政がゆがめられた事実ない=官房長官
 5月25日、菅義偉官房長官(写真)は午前の会見で、学校法人、加計学園の獣医学部新設計画に関連して、行政がゆがめられた事実はない、と述べた。写真は都内で2015年2月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 25日 ロイター] - 菅義偉官房長官は25日午前の会見で、学校法人、加計学園の獣医学部新設計画に関連して、行政がゆがめられた事実はない、と述べた。
加計学園が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画に関して、朝日新聞など一部のメディアは25日、文部科学省の前川喜平・前次官が「総理のご意向」などと伝えられた文書が実在すると証言していることを伝えた。そのなかで、前川氏が行政がゆがめられたと発言していることについて菅官房長官は「まったくそういう事実はない」と否定。文書の存在についても「文部科学省の調査では存在が確認できなかったと報告を受けている。文書に書かれている官邸の最高レベルとか、総理のご意向といったことを内閣府が言った事実はないと報告を受けている」と述べた。
前川氏の発言などを受けて、今後さらに調査するかどうかについては「文部科学省で適切に対応されると思う」と語った。
野党が前川氏の国会招致を要求していることについては「国会のことは国会で決められる」と述べるにとどめた。

石田仁志

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