トランプ米政権、最高裁に入国制限の差し止め解除求める

[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米政権は1日、イスラム圏6カ国からの入国を制限する米大統領令を巡り2つの連邦地裁が出した差し止め命令の解除を最高裁に申し立てた。
5月25日にはリッチモンド連邦高裁が、メリーランド州連邦地裁の差し止め命令を支持する判断を示しており、トランプ政権はこの判断に対しても別途上訴した。
米司法省の報道官は「この重要な案件の審理を最高裁に要請した。この大統領令が、米国の安全を維持し米国社会をテロから守るために大統領に与えられた法的権限の範囲内のものだと確信している」と表明した。
差し止め解除には9人の最高裁判事のうち5人以上の支持が必要になる。最高裁は現在、保守派判事が5人と過半数を占める。政府の申し立てが支持されれば大統領令は有効となる。

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