今日の株式見通し=続伸、米株高・円高一服で買い戻し

[東京 18日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は続伸となりそうだ。前日の米国株が大幅高となったことに加え、円相場が弱含みで推移するなど外部環境が好転している。テクニカル的な売られ過ぎシグナルもあり、主力株に買い戻しが先行するとみられる。
寄り後はきょう行われる日米経済対話を意識しつつ、一進一退の展開が予想される。
日経平均の予想レンジは1万8300円─1万8600円。
前日の米国株市場は、地政学リスクに対する緊張感がやや緩む中、本格化する企業決算への期待が高まり、ダウ、ナスダックとも大幅高となった。18日早朝の外為市場では1ドル109円付近まで円安方向に傾いている。シカゴの日経平均先物6月限(円建て)清算値は1万8475円、大阪取引所の夜間終値は1万8470円だった。朝方は同水準にさや寄せする形で買いが先行。業種別では直近売り込まれた金融、自動車などが買い戻される可能性が高い。
きょう都内で行われる日米経済対話で両国政府は、自由貿易促進のためのルール作りなど今後の検討課題を中心に協議する方針。相場を動かす材料は出にくいとみられるが、要人発言などで為替が変動すると株価にも影響しそうだ。市場では「日米経済対話の内容を見極めたいとのムードが広がりやすい。すっきり円安が進むというシナリオは想定しにくく、高寄りした後は上値を試す動きも鈍るだろう」(東洋証券ストラテジストの大塚竜太氏)との声が出ている。
主なスケジュールは、旅工房<6548.T>が東証マザーズ市場に新規上場する。海外では3月米住宅着工件数、3月米鉱工業生産が発表される。国内で重要な経済指標の発表は予定されていない。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均<.N225>      18355.26 19668.01 18224.68
+19.63 2017年3月2日 2017年4月17日
シカゴ日経平均先物6月限 18475(円建て)
*内容を追加します。

河口浩一

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