米ナスダック最高値更新、堅調な企業決算を好感

米ナスダック最高値更新、堅調な企業決算を好感
 4月20日、米国株式市場は主要指数がそろって上昇し、ナスダック総合は過去最高値を更新した。3月撮影(2017年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は主要指数がそろって上昇し、ナスダック総合は過去最高値を更新した。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)などの堅調な四半期決算が好感された。
アメックスは利益が市場予想ほど落ち込まなかったことで5.9%上昇。純利益が予想を超えた鉄道輸送のCSXは、5.6%上がった。レーデンバーグ・タールマン・アセット・マネジメントのフィル・ブランカート最高経営責任者(CEO)は「値上がりするにはきっかけが必要だ。株価を押し上げるのはもっともだとわたしが考える唯一の材料は企業業績であり、今のところ順調に推移している」と指摘。この日は多くの投資資金が押し目買いの機会をうかがっていた面もあったとしている。
最近の米国株は、トランプ政権の政策実行力に対する疑念や北朝鮮情勢の緊迫化、フランス大統領選を巡る不透明感などを背景に下げ歩調となっていた。
トムソン・ロイターのデータによると、20日午後までに四半期決算発表を終えたS&P500種構成銘柄82社のうち、約75%が市場予想を超えた。この比率は過去4四半期平均の71%を上回っている。
現時点で予想されているS&P500種企業の第1・四半期の増益率は11.1%と2011年以降最も高い。
業績関連では、たばこのフィリップ・モリス・インターナショナルは利益見通しが市場予想に届かなかったため、3.5%下がった。
騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が2.49対1、ナスダックが2.61対1でいずれも上げが優勢。米取引所の合計出来高は約66億5000万株と、過去20営業日平均の63億株を上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 20578.71 +174.22 +0.85 20406.68 20629.78 20406.68 <.DJI>
前営業日終値 20404.49
ナスダック総合 5916.78 +53.74 +0.92 5887.87 5926.23 5880.20 <.IXIC>
前営業日終値 5863.03
S&P総合500種 2355.84 +17.67 +0.76 2342.69 2361.37 2340.91 <.SPX>
前営業日終値 2338.17
ダウ輸送株20種 9126.13 +149.78 +1.67 <.DJT>
ダウ公共株15種 701.20 -2.78 -0.40 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 997.55 +15.50 +1.58 <.SOX>
VIX指数 14.15 -0.78 -5.22 <.VIX>
S&P一般消費財 703.77 +6.95 +1.00 <.SPLRCD>
S&P素材 327.48 +3.42 +1.06 <.SPLRCM>
S&P工業 561.73 +6.02 +1.08 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 566.03 -1.41 -0.25 <.SPLRCS>
S&P金融 388.20 +5.93 +1.55 <.SPSY>
S&P不動産 200.40 -0.04 -0.02 <.SPLRCREC>
S&Pエネルギー 500.67 +1.95 +0.39 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 855.83 +4.70 +0.55 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 165.34 -0.43 -0.26 <.SPLRCL>
S&P情報技術 904.70 +8.76 +0.98 <.SPLRCT>
S&P公益事業 261.12 -1.02 -0.39 <.SPLRCU>
NYSE出来高 8.66億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 18620 + 150 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 18570 + 100 大阪比 <0#NIY:>

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