中国、北朝鮮問題解決で協力なら貿易条件有利に=米大統領

中国、北朝鮮問題解決で協力なら貿易条件有利に=米大統領
 4月11日、トランプ米大統領(写真左)は、中国の習近平国家主席(右)に対し、北朝鮮問題で協力するなら、中国は対米貿易でより良い条件が得られると伝えたと明らかにした。写真は米中首脳会談の様子。7日撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)
[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、中国の習近平国家主席に対し、北朝鮮問題で協力するなら、中国は対米貿易でより良い条件が得られると伝えたと明らかにした。
大統領はツイッターで、「中国が北朝鮮問題を解決するなら、米国との通商合意ははるかに良いものになると習主席に説明した」と指摘。
「北朝鮮は自ら問題を起こそうとしている。中国が(米国に)協力すると決断することが望ましいが、協力しないなら中国抜きで問題を解決する」とした。
トランプ大統領は先週、習主席とフロリダで首脳会談を開催した。
中国の劉結一国連大使は、北朝鮮との対話再開を求める中国の主張を再表明。トランプ大統領が北朝鮮問題と米中貿易問題を関連付けたことについては「朝鮮半島の情勢を見極める必要があり、われわれは歩調を合わせるべきだ」とロイターに語った。
これまで貿易問題でトランプ大統領を支持してきたシューマー米上院議員(民主党)も、トランプ大統領の方針について批判的な見解を示した。中国による不公正な貿易慣行に厳しい措置を講じるという公約を堅持すべきとし、「この(北朝鮮問題で協力なら、中国が対米貿易でより良い条件を得るという)取り決めを支持するか、米国民に問うべきだ。支持しないだろう」と語った。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab