米ユナイテッド航空、過剰予約で乗客強制排除 非難相次ぐ

米ユナイテッド航空、過剰予約で乗客強制排除 非難相次ぐ
 4月10日、シカゴからケンタッキー州ルイビルに向かう米ユナイテッド航空の国内便で、定員を超える搭乗手続きがあったため、乗客の男性医師が強制的に降ろされる騒ぎがあったことが分かった。サンフランシスコ国際空港で2015年2月撮影(2016年 ロイター/Louis Nastro)
[ニューヨーク10日 ロイター] - シカゴからケンタッキー州ルイビルに向かう米ユナイテッド航空の国内便で9日、定員を超える搭乗手続きがあったため、乗客の男性医師が強制的に降ろされる騒ぎがあった。ソーシャルメディア上ではこの話題を巡りユナイテッド航空への怒りが相次ぎ投稿された。
ツイッターに投稿された動画には、3人の保安当局者が着席していたアジア系の男性を床を引きずりながら連行する様子が撮影されている。
ユナイテッドは一部メディアに声明を発表し、オーバーブッキングがあったと説明。広報担当者は「自発的に下りてくれる人を探したが、ある乗客に拒否された。過剰手続きについては謝罪する」と述べた。
この便に搭乗していたという人物はツイッターに「志願者がいなかったため、ユナイテッドはアジア人の医師夫妻を選んだ。彼が拒否すると複数の保安当局者が通路に連れ出した。男性は顔を肘掛けにぶつけられ、口から激しく出血していた」と投稿した。
ユナイテッド航空は先月にも、優待制度を利用した少女2人がレギンス姿で搭乗しようとしたのは規則違反として手続きを拒否し、物議を醸していた。

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