トランプ米大統領のインタビュー発言要旨

トランプ米大統領のインタビュー発言要旨
 4月27日、トランプ米大統領はロイターとのインタビューに応じた(2017年 ロイター/Carlos Barria)
[ワシントン 27日 ロイター] - トランプ米大統領は27日、ロイターとのインタビューに応じた。トランプ氏が発言した主な内容は以下の通り。
<北朝鮮情勢>
最終的に北朝鮮と大きな紛争が起きる可能性はある。(それが現時点で世界情勢を巡る大統領の最大の懸念かと聞かれ)その通りだ。北朝鮮は確かにそうだ。
<THAADの韓国配備>
THAAD(米新型迎撃ミサイル)システムは約10億ドルだ。われわれがなぜ10億ドルも払うのか。われわれは防衛している。だから、韓国が払うのが適切だと韓国側には伝えた。10億ドルのシステムだ。目を見張る額だ。THAADは彼らを防衛し、私も彼らを守りたい。しかし、その支払いはすべきで、彼らも理解している。
<イスラム過激派との戦争>
最も厳しい問題だ。彼らをこの国まで来させてはいけない。戦いに終わりはあると言わなければならない。
<中国の習近平国家主席>
習氏が混乱や死は見たくないのは確かだ。彼は非常に良い人物で、非常に良く理解できるようになった。できないこともあり得るだろうが、彼は何かできるようになりたいと思っているはずだ。
<北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長>
彼は27歳で、父親が死亡して体制を引き継いだ。それは簡単なことではない。評価するわけではないが、それは非常に難しいことだと言える。彼が理性的かどうかについては、意見はない。理性的であることを望む。
<NAFTA>
昨日、メキシコ側から電話があり、NAFTA(北米自由貿易協定)を破棄するそうだがと聞かれ、その通りだと答えた。すると彼らは破棄以外に何かできることはないかと言うので、どうしたいのか聞くと、交渉したいと言われた。(カナダの)トルドー首相からも電話があり、問題を解決できるか考えたいと言われた。破棄するより公平な通商協定ができれば、より混乱しなくてすむ。
<韓国との通商協定>
受け入れられない。ヒラリー(前国務長官)が締結したひどい協定だ。われわれはこの協定について再交渉する。さもなければ、停止する。すぐにでも発表する。
私の代わりにこのほど訪韓したペンス副大統領が、彼らにそのことを伝えた。間もなく(協定発効から)5周年なので、始めるには良い時期だと思っている。
<サウジアラビア>
はばからずに言うと、サウジアラビアはわれわれを公平に扱っていない。サウジを防衛するのにわれわれが莫大な損をしているというのにだ。
<台湾総統との電話会談>
私にとっての問題は(中国の)習国家主席と非常に良い関係を築いていることだ。彼はこの大変な状況でわれわれを支援するために、精一杯力を尽くしてくれていると思う。だから、今は彼にとって難しい問題を起こしたくない。
<政府機関の閉鎖>
もし閉鎖になるなら閉鎖するしかない。そうなれば民主党の落ち度で、われわれのものではない。おそらく彼らは閉鎖を見たいのだろう。
<減税分を相殺する歳入増加の計画>
莫大な貿易赤字額を埋め合わせるための通商協定を実現する。
歳入を増やすにはほかの手段もあるだろう。ただ、われわれは国を適切に運営し、必要な時には支払わせる。なぜわれわれが他国の軍事費を払うべきなのか。
<中東和平>
可能性があり、双方と協議している。イスラエルとパレスチナの和平を見たい。和平が実現しない理由は全くない。だから、われわれは中東和平について検討し、またサウジアラビア訪問の可能性も考えている。

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