FOXニュース看板番組、セクハラ報道でBMWなどが広告撤回

FOXニュース看板番組、セクハラ報道でBMWなどが広告撤回
 4月4日、米ニュース専門放送局FOXニュースの看板報道番組「オライリー・ファクター」で司会を務めるビル・オライリー氏のセクハラ問題に関する報道を受け、ドイツの自動車大手BMWや米保険大手オールステートなどの広告主が相次いで同番組への広告を撤回している。写真はニューヨークで3日撮影(2017年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米ニュース専門放送局FOXニュースの看板報道番組「オライリー・ファクター」で司会を務めるビル・オライリー氏のセクハラ問題に関する報道を受け、ドイツの自動車大手BMWや米保険大手オールステートなどの広告主が相次いで同番組への広告を撤回している。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は1日、FOXとビル・オライリー氏がセクハラ訴訟の和解のため、5人の女性に1300万ドルを支払ったと報じた。
同番組への広告を撤回したとロイターが確認したのはBMWとオールステートのほか、フランスの医薬品大手サノフィやマーケティング会社のコンスタント・コンタクト、紳士物衣料のUNTUCKit、資産運用大手T・ロウ・プライスの各社。
英医薬品大手グラクソスミスクラインは広告を暫定的に中止すると明らかにした。
同番組最大級の広告主であるUNTUCKitのアーロン・サナンドレス最高経営責任者(CEO)は電子メールで、報道を踏まえて「メディア担当者に今朝、当社の広告資金を即座に他の番組へ移すよう指示した」と説明した。
ペットフード大手エインズワース・ペット・ニュートリションも広告を中止したと報じられているが、ロイターは確認していない。韓国の現代自動車<005380.KS>はNYTに対し、同番組への広告を今後、別の番組に移すとの方針を伝えている。
ドイツの自動車大手ダイムラーの高級車部門であるメルセデスベンツは3日、同番組への広告を見合わせていると明らかにした。
FOXニュースの広報担当者はコメント要請に返答していない。FOXニュースの親会社である21世紀フォックスの株式は4日の取引を前日比1.2%安の31.75ドルで終了した。

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