米金融・債券市場=利回り低下、トランプ大統領の政策実行力巡る懸念で
(表のレートを更新しました。) [ニューヨーク 29日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 17時05分 100*08.00 2.9872% 柄) 前営業日終 99*24.00 3.0130% 値 10年債(指標銘柄 17時05分 98*27.50 2.3801% ) 前営業日終 98*19.50 2.4090% 値 5年債(指標銘柄 16時55分 99*24.00 1.9277% ) 前営業日終 99*17.88 1.9680% 値 2年債(指標銘柄 15時56分 99*30.50 1.2738% ) 前営業日終 99*29.00 1.2980% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月 151*07.00 150*25.00 限 Tノート先物6月 124*18.50 124*11.50 限 米金融・債券市場では、総じて薄商いとなる中、国債利回りが低下した。トランプ米 政権の経済政策をめぐる不透明感が国債を支援した。 先週末の医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の撤回を受けて、市場ではトラン プ大統領が公約通り、減税などの看板政策を実行できるか懸念が広がっている。 アクション・エコノミクスのグローバル債券部門責任者、キム・ルパート氏は、オバ マケア改廃の頓挫を受けて、「市場ではトランプ政権による次の一手に懐疑的な見方が強 まっている」と話す。 7年債入札が予想を上回る内容となったことで、国債価格が押し上げられる場面もあ った。 米財務省が実施した280億ドルの7年債入札は、応札倍率が2.56倍と昨年11 月以来の高水準となった。最高落札利回りは2.215%。 外国中銀を含む間接入札者の落札比率は71.1%と、前回の63.8%、平均の6 4.9%をそれぞれ上回った。 米連邦準備理事会(FRB)内でもハト派の代表とされるエバンズ・シカゴ地区連銀 総裁が年内さらに1─2回の利上げを支持する立場を示したことで、米国債利回りがやや 上昇する場面もあった。エバンズ総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票 権を持つ。 ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁、ウィリアムズ・サンフランシスコ地区連銀 総裁も複数回の利上げを支持すると述べたが、両総裁とも今年は投票権を持たないため、 市場への影響は限定的だった。 午後終盤の取引で、米10年債は7/32高。利回りは2.383%と 、前日の2.409%から低下した。 30年債は14/32高。利回りは3.013%から2.989%に下 がった。 2年債利回りは1.273%。前日終盤は1.298%だった。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 33.25 0.25 U.S. 3-year dollar swap spread 27.75 0.50 U.S. 5-year dollar swap spread 10.75 0.00 U.S. 10-year dollar swap spread -2.25 0.50 U.S. 30-year dollar swap spread -38.00 0.25
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