ギリシャの考古学博物館、7000年前の「謎の像」展示

ギリシャの考古学博物館、7000年前の「謎の像」展示
 2月13日、アテネの国立考古学博物館で「7000年の謎」と呼ばれる鳥に似た何かの小像が、3月26日まで展示されている。何の像か謎で、用途や起源も不明という。写真は10日撮影(2017年 ロイター/Alkis Konstantinidis)
[アテネ 13日 ロイター] - アテネの国立考古学博物館で「7000年の謎」と呼ばれる鳥に似た何かの小像が、3月26日まで展示されている。これは、普段展示せず保管されている古代の物品20万点のうちの1つ。
小像は今から7000年ほど昔の新石器時代後期に製作されたとみられ、高さ30センチあまりで御影石製。とがった鼻と長い首、丸みの目立つ胴体と平たい背中、円筒形の太い足という姿だが、何の像かは謎で、用途や起源も不明という。
博物館の考古学者はロイターに「鳥のような顔をした人間とも見えるし、人間とは無関係で、新石器時代当時の思想や象徴と関係のある鳥のような像とも見える。技術からもサイズからも、ギリシャ新石器時代としては珍品の1つ」と述べた。
金属の加工用具がなかったこの時代の像は大半が軟石で作られているが、「7000年の謎」は硬石でできている。大きさも、人間の実物大よりは小さいが当時の大半の像よりは大きいサイズ。性別も不明だという。「その不可解さがこの像を魅力的にしている」と前出の学者は指摘した。

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