ベネズエラ、高額紙幣回収で混乱 抗議や略奪で300人以上逮捕

ベネズエラ、高額紙幣回収で混乱 抗議や略奪で300人以上逮捕
 12月18日、ベネズエラのマドゥロ大統領は、現在流通している最高額紙幣の100ボリバル札を回収する措置に対する抗議活動や小売店に対する略奪行為などで、300人以上が逮捕されたと明らかにした。写真は抗議する群衆と国家治安部隊が衝突する模様。ウレナで撮影(2016年 ロイター/Carkis Edyardi Ranurez)
[カラカス 18日 ロイター] - ベネズエラのマドゥロ大統領は18日、現在流通している最高額紙幣の100ボリバル札を回収する措置に対する抗議活動や小売店に対する略奪行為などで、300人以上が逮捕されたと明らかにした。
14歳の少年1人が死亡し数十店舗が略奪されるなどの混乱が2日間続いたことを受け、大統領は17日、100ボリバル札を来年1月2日まで使用可能にすると表明した。だが、ボリバル州のシウダボリバルでは18日も略奪が続いた。
マドゥロ大統領は国営テレビで、拘束者の中には、野党の指導者やメンバーも含まれていると指摘、混乱を起こそうとする米国の支持に従っていると非難した。
最悪の略奪行為は16─17日、南部ボリバル州のシウダボリバルなどを中心に発生。警察は催涙ガスを使用して群衆を解散させた。同州知事によると、食料品店から科学ラボまで略奪され、262人が逮捕されたという。

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