カーター米国防長官「日本の貢献に満足」、同盟関係は強固と評価

カーター米国防長官「日本の貢献に満足」、同盟関係は強固と評価
 12月5日、カーター米国防長官は、日米同盟における日本側の貢献に満足しているとの見解を示した。トランプ次期大統領のアジア政策をめぐる懸念を和らげる考えがあるとみられる。写真はワシントンで11月撮影(2016年 ロイター/Joshua Roberts)
[米軍機上 5日 ロイター] - カーター米国防長官は5日、日米同盟における日本側の貢献に満足しているとの見解を示した。トランプ次期大統領のアジア政策をめぐる懸念を和らげる考えがあるとみられる。
オバマ政権はアジアと同地域の同盟国を重視したが、トランプ次期大統領の政策はなお不透明。同氏は選挙戦で駐留費負担を増やさなければ米軍撤退の可能性もあると主張し、日本や韓国では不安が広がっていた。
カーター長官は日本に向かう機上で、「日本は米国側のコストの多くの部分を負担している。それは良いことだ」とし、「両国の同盟関係はこれまでになく強い」と強調した。カーター氏は安倍晋三首相と会談する予定。
こうした発言は日本などから歓迎されるとみられるが、次期政権の政策を代弁するものではないことから、アジア各国の懸念を和らげる効果は限定的とみられる。

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