伊モンテ・パスキへの公的支援策を用意=関係筋

伊モンテ・パスキへの公的支援策を用意=関係筋
 12月6日、イタリア銀行大手、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)に対する公的支援を認める方策を用意しているが、今後数日の政治的情勢次第で決まるという。写真はミラノで1月撮影(2016年 ロイター/Stefano Rellandini)
[ミラノ/ローマ 6日 ロイター] - イタリアの銀行大手、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)をめぐる問題で、関係筋は6日、同行に対する公的支援を認める方策を用意していることを明らかにした。
モンテ・パスキは年末までに50億ユーロを調達する必要があるが、4日の国民投票で憲法改正案が否決され、レンツィ首相が辞意を表明したことから政治的不透明感が高まり、資金調達が難航している。
関係筋の一人によると、同行は予防的な資本増強策を模索しており、実施された場合、政府が公的資金を注入することになる。
別の関係筋二人は、公的資金注入を認める策を用意しており、実行するかどうかは今後数日の政治情勢で決まるとした。
公的資金が注入されれば、欧州の銀行救済規定に沿って、劣後債を保有する機関投資家に損失が生じる。
関係筋によれば、劣後債を保有する個人投資家は損失を免れるか、もしくは払い戻しを受ける。
イタリア財務省やモンテ・パスキのコメントは現時点で得られていない。
*内容を追加しました。

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