為替こうみる:攻めの円売り、短命に終わる可能性も=FXプライムbyGMO 上田氏

[東京 28日 ロイター] - <FXプライムbyGMO 常務取締役 上田眞理人氏>
これまでは米長期金利の上昇に連動したドル買いが発生していたが、前日については、ドル買いよりも円売りが目立った。
大統領選を10日後に控え、トランプ・リスクが後退したとの認識が広がる中、外為市場では、英ポンドの下落が一段落したことで、投機筋によるポンド売りが一時的にワークしなくなっており、その代替として「攻めの円売り」が広がっているようにみえる。
ただ、日銀による追加緩和も見込めない中で、こうした攻めの円売りは本来的に短期的なもので終わる可能性が高く、105円台で安定するとも考えにくい。
大統領選直前になれば、投機的な円売りポジションがいったん巻き戻され、円高に振れる余地も十分にあるとみている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab