米下院、対ロシア制裁強化法案を可決 ほぼ全会一致

米下院、対ロシア制裁強化法案を大差で可決
 7月25日、米下院はロシア、イラン、北朝鮮に対する制裁強化法案を圧倒的な賛成多数で可決した。写真はワシントンDCの国会議事堂。6月撮影(2017年 ロイター/Aaron P. Bernstein)
[ワシントン 25日 ロイター] - 米下院は25日の本会議でロシアへの制裁強化法案を可決、トランプ米大統領が今後制裁を緩和する際に議会の承認を得ることを義務付けた。
制裁強化法案がいつ、ホワイトハウスに送付されるのかは不透明な情勢だ。同法案は今後、まず上院に送られるが、上院では現在、医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案を巡る駆け引きに忙殺されている。
ホワイトハウスは、大統領は法案に署名するかどうかはまだ決めていない、としている。報道官は「大統領は厳しい制裁には賛成だが、今は下院の法案の内容を精査しており、最終版を待っている」と語った。
同法案は、ロシアとの関係改善を望むトランプ大統領の意向には反するものだが、拒否権を行使すれば、議会で覆されるリスクもはらむ。
下院が今回可決した法案には、イランと北朝鮮への追加制裁も盛り込まれている。採決は賛成419・反対3で、ほぼ全会一致となった。民主党だけでなく、共和党からも強い支持が見られた。トランプ大統領は、制裁に関する裁量が損なわれるとして、法案に難色を示してきた。
*内容を追加しました。

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