トランプ氏は扇動家、USAトゥデーが投票しないよう呼び掛け

トランプ氏は扇動家、USAトゥデーが投票しないよう呼び掛け
 9月29日、米紙USAトゥデーは、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は「危険な扇動家」だとし、同氏に投票しないよう読者に呼び掛けた。写真はアイオワ州で28日撮影(2016年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 29日 ロイター] - 米紙USAトゥデーは、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は「危険な扇動家」だとし、同氏に投票しないよう読者に呼び掛けた。
同紙は、34年前の創刊以来、米大統領選ではどの候補にも肩入れしないという方針をとってきたが、トランプ氏があまりにも大統領に相応しくないことから、中立の方針を撤回することにした、と説明した。
同紙は、トランプ氏が米大統領として不適格と考える理由として「最高司令官としての資質がない」「差別を助長」「うそつき」などと列挙したうえで、外交政策については「無知、支離滅裂」と批判した。
一方、民主党候補のヒラリー・クリントン氏については、「エリート意識、率直でないこと、機密情報の取り扱い不注意」などの理由で、編集委員の間で意見が分かれたとし、同氏も支持はしないとしている。
ロイター/イプソスが公表した米大統領選に向けた世論調査によると、26日夜に行われた候補者による第1回テレビ討論会で、クリントン氏が勝利したとの回答が過半数に達したが、なお接戦が続いている。

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