「ハードブレグジット」なら英国外に生産移転も=独自動車連盟会長

「ハードブレグジット」なら英国外に生産移転も=独自動車連盟会長
 10月17日、ドイツ自動車工業連盟(VDA)のマティアス・ウィスマン会長(写真)は、英国が欧州連合(EU)離脱に伴い欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」が現実のものとなれば、英国の自動車生産の一部が欧州の中部や南東部の国々に移転する可能性があるとの見解を示した。9月撮影(2016年 ロイター/Ralph Orlowski)
[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツ自動車工業連盟(VDA)のマティアス・ウィスマン会長は、英国が欧州連合(EU)離脱に伴い欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」が現実のものとなれば、英国の自動車生産の一部が欧州の中部や南東部の国々に移転する可能性があるとの見解を示した。17日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が伝えた。
ウィスマン会長は、スロバキアやポーランドなどが「労働コストが低いEU加盟国で、非常に魅力的だ」とした。
ドイツの自動車産業が英国で展開する生産拠点はサプライヤーを含めて100カ所に上るが、同会長は、不透明感の長期化は投資意欲を後退させると指摘。英国が生産急減を回避したければ、単一市場への完全なアクセスの確保を目指すべきだとの考えを示した。

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