訂正:太陽系外で地球に似た惑星を発見、生命体の可能性も

訂正:太陽系外で地球に似た惑星を発見、生命体の可能性も
 8月24日、世界の科学者31人からなるチームは、太陽系に最も近い恒星の周囲を回る惑星「プロキシマb」が、地球とよく似た環境を有している可能性があると英科学誌ネイチャーに発表した。写真はヨーロッパ南天天文台(ESO)提供(2016年 ロイター/ESO/M. Kornmesser)
[24日 ロイター] - 世界の科学者31人からなるチームは、太陽系に最も近い恒星の周囲を回る惑星が、地球とよく似た環境を有している可能性があると、24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。地球外生命体の痕跡を探すうえで大きな前進となるかもしれないと、期待が集まっている。
研究チームによると「プロキシマb」と呼ばれる惑星は、恒星プロキシマ・ケンタウリの周りを回っており、地球から4.2光年(訂正)と「比較的近い場所」にある。そのため、生命体に必要とされる大気や水が存在するかを、画像などで確認できる可能性があるという。
恒星から届く光の色の変化から、プロキシマbの大きさは地球の約1.3倍で、恒星との距離は、地球と太陽の間よりも近いと考えられる。ただ、この恒星が太陽よりもかなり小さくて暗いことから、プロキシマbには水が液体のまま存在するのに適した環境があるという。
また、仮に大気が存在すれば、今後の研究で、生命体の証しとなるメタンなどの化学物質が含まれるかどうかが明らかになるだろう。
スペインの科学者は「生命の存在に適した、地球のような惑星である可能性は十分にある」とした。ただ、プロキシマbに大気や磁場などが存在するかはまだ明らかでなく、恒星の周りに他の惑星があるかどうかも、今後調査する必要がある。
*25日に配信した記事で、本文2段落目の「4.2万光年」を「4.2光年」に訂正しました。

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