米国株式市場は小幅高、金融株が上昇 取引閑散

米国株式市場は小幅高、金融株が上昇 取引閑散
 12月28日、米国株式市場は薄商いのなか、小幅高で取引を終えた。金融株が値上がりしたほか、軟調に推移していたハイテク株も小幅に値を戻した。NYSEで撮影(2017年 ロイター/Andrew Kelly)
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は薄商いのなか、小幅高で取引を終えた。金融株が値上がりしたほか、軟調に推移していたハイテク株も小幅に値を戻した。S&P情報技術指数<.SPLRCT>は0.1%高。5営業日続落後、2営業日続伸となった。
今年の上昇率は37%以上で、セクター別でトップ。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア・バイスプレジデント、ビル・ノーシー氏は「業績主導の相場だった。業績に勢いがあり、視界も良好だ。来年もこうした状況が続くだろう」と指摘した。
アップルは、終盤に伸び悩み、0.3%高。アマゾンも0.3%高。ロイターは、両社がサウジアラビアへの投資に向け、ライセンス関連の協議を行っていると報じた。
年末休暇のため、取引は引き続き閑散だった。前日までの2日間は、出来高が今年最低水準だった。
ノーシー氏は「今週は薄商い、低ボラティリティーが目立った。明日もこうした状況が続くだろう」と述べた。
銅価格が0.6%値上がりしたことを受けて、S&P素材指数<.SPLRCM>が0.4%上昇。鉱業大手フリーポート・マクモランが3.1%高。
S&P総合500種指数は今年約20%上昇。年間ベースでは、2013年以降で最大の上昇率を記録する見通し。力強い経済成長や好調な企業業績が支援材料となった。
市場では、税制改革を受けて来年も株価の上昇が続くとの見方が多い。
この日発表となった新規失業保険申請件数は、前週から横ばいの24万5000件だった。市場予想の24万件を若干上回ったが、労働市場の引き締まりを示す基調を保っている。
トラック輸送のJBハント・トランスポートが0.2%安。今四半期の利益が予想を下回るとの見通しを示した。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.92対1の比率で上回った。ナスダックでは1.51対1で値上がり銘柄数が多かった。
S&P総合500採用銘柄では、25銘柄が52週高値を更新、2銘柄が安値を更新した。ナスダック総合指数では71銘柄が高値を更新、21銘柄が安値を更新した。
米取引所の合算出来高は42億6000万株。直近20営業日の平均は66億株だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24837.51 +63.21 +0.26 24807.21 24839.23 24797.13 <.DJI>
前営業日終値 24774.30
ナスダック総合 6950.16 +10.82 +0.16 6953.38 6954.80 6936.75 <.IXIC>
前営業日終値 6939.34
S&P総合500種 2687.54 +4.92 +0.18 2686.10 2687.66 2682.69 <.SPX>
前営業日終値 2682.62
ダウ輸送株20種 10660.11 -37.10 -0.35 <.DJT>
ダウ公共株15種 723.89 +3.48 +0.48 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1266.30 +2.94 +0.23 <.SOX>
VIX指数 10.18 -0.29 -2.77 <.VIX>
S&P一般消費財 790.56 +1.97 +0.25 <.SPLRCD>
S&P素材 380.15 +1.47 +0.39 <.SPLRCM>
S&P工業 639.66 +1.04 +0.16 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 587.64 -1.14 -0.19 <.SPLRCS>
S&P金融 467.19 +1.89 +0.41 <.SPSY>
S&P不動産 204.05 +0.96 +0.47 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 535.52 +0.49 +0.09 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 963.33 +0.84 +0.09 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 167.59 +0.86 +0.51 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1112.99 +1.16 +0.10 <.SPLRCT>
S&P公益事業 267.37 +1.26 +0.47 <.SPLRCU>
NYSE出来高 5.27億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 22825 + 45 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 22790 + 10 大阪比 <0#NIY:>

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