メキシコで地球最大規模の水中洞窟を確認、マヤ文明研究の一助に

メキシコで地球最大規模の水中洞窟を確認、マヤ文明研究の一助に
 1月16日、メキシコのユカタン半島地下にある2つ水中洞窟がつながっていることが分かり、347キロにおよぶ地球最大規模の水中洞窟であることが明らかになった。古代マヤ文明の解明に新たな光をもたらす一助になる可能性があるという。写真は2014年1月撮影(2018年 ロイター/Herbert Mayrl/Courtesy Gran Acuifero Maya Project (GAM))
[メキシコ市 16日 ロイター] - メキシコのユカタン半島地下にある2つ水中洞窟がつながっていることが分かり、347キロにおよぶ地球最大規模の水中洞窟であることが明らかになった。古代マヤ文明の解明に新たな光をもたらす一助になる可能性があるという。
発見したのは、ユカタン半島の地下水調査と保存を手掛けるプロジェクトのチーム。数カ月の調査の結果、すでに調査されていた全長263キロの洞窟と、今回調査した83キロの洞窟がつながっていることが特定された。
マヤ文明の都市は、地下水に通じるドリーネ(セノーテ)のネットワークを中心に発達。セノーテは宗教的に特殊な意味を持つとされる。
調査を率いる地下水考古学者Guillermo de Anda氏は、今回の発見はこの地域に栄えたマヤ文明の発展を理解するうえで助けになると指摘。「現在われわれが知る儀式や巡礼地、さらには大規模な(マヤ文明の)入植がどのように実現していったかを、これまでよりはるかに明確に理解することにつながる」と述べた。

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