正午のドルは109円前半、米長期金利が再び3年9カ月ぶり高水準

正午のドルは109円前半、米長期金利が再び3年9カ月ぶり高水準
 1月30日、正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の109.08/10円。写真はハノイで2015年8月撮影(2018年 ロイター/Kham)
[東京 30日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、小幅にドル高/円安の109.08/10円。
朝方108円後半で推移していたドルは、実需のフローに支えられ109.07円まで上昇した。その後いったん弱含んだが、正午にかけて米10年国債利回りが上昇基調となると連れ高となった。日経平均株価の下落は材料視されなかった。
「前日は対英ポンドや対ユーロでドルの買い戻しが優勢となったので、きょうもその流れが基本的に続いている。ドルが109.20円をしっかり上抜けられるかが焦点だ」(FX会社)という。
米10年国債利回りは一時2.7329%と、前日の2.7270%を上抜け、2014年4月以来、3年9カ月ぶりの高水準に達した。
米長期金利上昇の背景は、きょう予定されるトランプ大統領の一般教書演説を控えて、米財政赤字の悪化を見込んだ投機的な売りや、米連邦準備理事会(FRB)がきょうから2日間の予定で開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、景気判断を引き上げるとの思惑などがあるという。
超党派の米非営利組織「責任ある連邦予算委員会」(CRFB)は、2019会計年度の連邦財政赤字が1兆ドルを突破するとの試算を発表した。財政赤字が1兆ドルを記録すれば2012年以来となる。

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