米マフィアの私物が競売に、収益は10万ドル 人型サンドバッグも
[1/2] 6月25日、米マフィアのドンだったジェームズ「ホワイティ」バルジャー(86)の私物数百点がボストンで競売にかけられ、10万ドル(約1018万円)以上が集まった。写真は、バルジャーが所有していたドクロの指輪。連邦保安局提供(2016年 ロイター)
[25日 ロイター] - 米マフィアのドンだったジェームズ「ホワイティ」バルジャー(86)の私物数百点が25日、ボストンで競売にかけられ、10万ドル(約1018万円)以上が集まった。バルジャーは、ジョニー・デップ主演映画「ブラック・スキャンダル」のモデルとなったことでも知られる。
競売にかけられた所有物は、珍品から普通の日常品までさまざま。人の形をしたサンドバッグは4900ドル、第2次大戦やナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)についての書籍にはバルジャーによる書き込みが入っており、合計で数千ドルの値が付いた。逮捕時に着用していた白いバケツ型帽子の落札額は6400ドルだった。
1970年代から90年代にわたりボストンの暗黒街を牛耳っていたバルジャーは、買収した米連邦捜査局(FBI)局員に逮捕が近づいていると知らされ、逃走。16年に及ぶ逃亡の末、2011年にカリフォルニア州サンタモニカのアパートで逮捕された。13年に、11件の殺人事件に関連して起訴され、2回の終身刑などを言い渡されている。
競売は連邦保安局が統括。収益は被害者に寄付されるという。
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