デンマーク中銀、総裁の近隣住民を月給300万円で採用 コネ否定

[コペンハーゲン 22日 ロイター] - デンマーク中央銀行がローデ総裁の自宅近くに住む女性を採用し、首相より高い給与を支払っていることが分かった。中銀も22日、この事実を認めたが、総裁との近隣関係は採用に影響していないと説明している。
金融ウェブサイト「Finans」によると、中銀はこの人物をコンサルタントとして採用。月給は17万3913クローネ(約300万円)で、同国首相の給与を30%上回る水準だという。
デンマークでは、公共機関の求人について広告を出すことが義務付けられているが、中銀はこのポストを広告しなかったと批判されている。ただ中銀については、独立機関であることから広告義務の対象とならないとの見方もある。
非政府組織(NGO)のトランスペアレンシー・インターナショナルが発表している「腐敗認識指数」で、デンマークは世界で最も汚職の少ない国となっている。
ローデ総裁は声明で「この人物が私の近隣に住んでいることが採用時に考慮されたことはない」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab