EU離脱派のダンカンスミス英雇用相が辞任、保守党内に波紋

EU離脱派のダンカンスミス英雇用相が辞任、保守党内に波紋
 3月19日、英国のダンカン・スミス雇用・年金相(写真)は、政府の社会保障費の削減方針への懸念を理由に辞任した。20日撮影(2016年 ロイター/相Neil Hall)
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国のダンカン・スミス雇用・年金相は19日、政府の社会保障費の削減方針への懸念を理由に辞任した。
同相はキャメロン首相に提出した辞表の中で、障害者への補助削減に納得できないとし、「こうした政策は、国民の経済的利益というよりも政治的な理由に基づく財政引き締め策の一環だ」と述べた。
欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票を6月に控え、保守党内で意見が割れるなかでの同相の辞任は、保守党内に波紋を広げそうだ。
保守党党首を務めたこともあるダンカン・スミス氏は、EU離脱派の大物政治家のひとり。キャメロン首相やオズボーン財務相はEU残留を支持している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab