米国株式市場は横ばい、FOMC控え様子見

米国株式市場は横ばい、FOMC控え様子見
 3月14日の米国株式市場はほぼ変わらず。写真はNY証券取引所のトレーダー(2016年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 14日の米国株式市場はほぼ変わらず。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え全般的に様子見ムードが強かった。一般消費財株が買われる一方で、エネルギー株には売りが出た。
米連邦準備理事会(FRB)は15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置く見通しだが、投資家は今後の利上げについて手掛かりを模索することになる。
BMOプライベート・バンクの最高投資責任者のジャック・アブリン氏は「投資したいのならば、あと数日待った方がいい」と話した。
原油相場は4%安。最近の相場上昇は行き過ぎとの見方から売り込まれた。
投資家は米小売売上高など週内に発表される経済統計の発表待ち。この日は欧州中央銀行(ECB)の追加緩和など先週の材料の消化も進んだ。
S&Pのセクター別指数は10種のうち7種が下落。エネルギー株指数<.SPNY>が0.6%下落する一方、 一般消費財株指数<.SPLRCD>は0.4%上昇した。
個別銘柄では油田サービスのシュルンベルジェが2.1%安。石油サービスのベーカー・ヒューズも4.2%下げた。
半面、ファストフードのマクドナルドや航空機のボーイングは上昇し、ダウ平均を押し上げた。
ホテルチェーン運営のスターウッド・ホテル&リゾート・ワールドワイドは7.8%高。同業のマリオット・インターナショナルへの身売りで合意済みだが、新たに別の企業集団から買収提案を受けたことを明らかにした。
製薬のGWファーマシューティカルズは120%急騰。開発中のドラベ症候群(てんかん)治療薬が臨床試験で主要評価項目を達成した。
資産運用会社アポロ・グローバル・マネジメントへの身売りに合意した食品小売りチェーンのフレッシュ・マーケットは23.5%上昇した。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1679、上げ1311(比率は1.28対1)、ナスダックが下げ1507、上げ1276(1.18対1)だった。
米取引所の合算出来高は約63億株で、直近20営業日の平均である83億株を下回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 17229.13 +15.82 +0.09 17207.49 17275.07 17161.16 <.DJI>
前営業日終値 17213.31
ナスダック総合 4750.28 +1.81 +0.04 4733.39 4762.27 4731.51 <.IXIC>
前営業日終値 4748.47
S&P総合500種 2019.64 -2.55 -0.13 2019.27 2024.57 2012.05 <.SPX>
前営業日終値 2022.19
*内容を追加しました。

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