〔マーケットアイ〕外為:ドル一時108.75円に急落、日銀が金融政策の現状維持で

[東京 28日 ロイター] -
<12:07> ドル一時108.75円に急落、日銀が金融政策の現状維持で
ドルは109円前半。日銀が金融政策の現状維持を決定したことを受け、一時108.75円まで下落した。決定会合の結果が伝わる直前にドルは111円後半を推移しており、ドル/円の下落は約3円の幅となった。
ユーロは123.55円付近。日銀が金融政策の現状維持を決定したことを受け、一時123.17円まで約3円幅で急落した。
<12:02> 正午のドルは111円半ば、日銀決定会合の結果待ち
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の111.67/69円だった。
朝方111.40─50円台で推移していたドルは、仲値にかけて輸入企業のドル買い/円売りフローが流入。株高もともなって、一時111.88円まで強含んだ。
その後、次第に日銀金融政策決定会合の結果待ちの様相が強くなり、111円半ばから後半でもみあった。
<10:54> ドル/円もみあい、日銀会合の結果発表時間で思惑出やすい
ドルは111.78円付近。111.88円まで上値を伸ばした後、高値もみあいととなっている。
日銀金融政策決定会合の結果発表時間は決められておらず、発表時間が遅くなると政策変更に対する思惑が高まりやすい。ただ、今回のように「展望レポート」が公表される会合は、政策変更がない場合でも通常より遅くなる傾向があるため注意が必要だという。
JPモルガン・チェース銀行によると、「展望レポート」の公表があり、政策変更が無かった過去5回のケースのうち、4回の結果発表が12時51分━13時35分に行われている。そのため、12時半を回って発表がない場合でも「必ずしも政策変更が行われるサインとみなすべきではない」(チーフFX/EMストラテジストの棚瀬順哉氏)との指摘がある。
<10:19> ドル111円後半に上昇、仲値付近で輸入企業の買い観測
ドル111.85円付近。
きょうは実質的な五・十日に当たり、実需筋のフローが出やすいとみられていた。仲値にかけては輸入企業のドル買い/円売りが優勢で、ドルは111円半ばから後半に押し上げられた。「日銀追加緩和に対する期待もあり、株価がしっかりしている。決定会合の結果発表前に112円を試すかもしれない」(国内金融機関)との声が出ていた。
<08:51> ドル111円半ばで小動き、日本の経済指標には反応薄 
ドルは111.59円付近。日本の各種経済指標が発表されたが、日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、市場の反応はおおむね限定的だった。
総務省が発表した3月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比0.3%低下で、昨年10月以来5カ月ぶりのマイナスとなった。ロイターがまとめた市場予想は同0.2%低下だった。発表後、ドルは111.48円付近から一時111.62円まで上昇した。
経済産業省が発表した3月の鉱工業生産は前月比3.6%上昇。ロイターがまとめた市場予想(同2.9%上昇)を上回った。
<08:12> ドル111円半ば、米利上げは米国内要因がカギに 
ドルは111.50円付近。
前日海外時間、ドル/円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表後に荒い値動きとなった。3月の声明にあった「世界経済が引き続きリスクをもたらす」との表現が削除されたことが、ややタカ派寄りになったと受け止められ、ドルは声明発表直後に111.76円まで上昇した。ただ、その後は、声明全体が3月のハト派的なトーンから決定的に変化したわけではないとの解釈が優勢になった。
市場では「中国や原油など海外リスクが薄くなってきた半面、国内経済に気がかりがあるという内容。米経済指標に改善の傾向が続けば、早ければ6月に動く可能性も出てきた」(外為アナリスト)との声が出ていた。
<07:56> ドル110.00─112.50円の見通し、日銀政策発表後に荒い値動き
ドル/円は111.50円付近、ユーロ/ドルは1.1326ドル付近、ユーロ/円は126.35円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が110.00―112.50円、ユーロ/ドルが1.1260─1.1390ドル、ユーロ/円が124.80―127.30円とみられている。
ドル/円は日銀金融政策決定会合の結果発表後に荒い値動きが予想される。実質的な五・十日ということもあり、仲値付近は実需筋のフローが入るとみられるが、日銀決定会合の結果発表までは111円台で推移しそうだ。通過後は「110円台か112円台、上下どちらかの方向に大台が変わる可能性がある」(国内金融機関)という。
市場では、日銀が追加緩和を決定するとの見方が広がっており、その内容が注目されている。事前報道の影響でマイナス金利貸出(日本版TLTRO)などへの期待は高まっているほか、ETFの買い入れ増額などが想定される。市場では「現状維持なら確実に株安・円高。やっても失望感を誘うような内容になれば円高に動く」(同)として、どちらかといえば下方リスクが意識されているという。
海外時間は米国で先週分の新規失業保険申請件数、1─3月期国内総生産(GDP)速報値が発表される。 
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